空気を読まずにスト3の話をする

なんとなくスト3シリーズの話をしたくなった。
あまり正確な話ではありません。真実が知りたければgoogleにでも聞いてみてください。

まず、スト3には、スト3、スト3 2nd ストライク、 スト3 3rdインパクトという三つのシリーズがある。
全くの別ゲー(シリーズ物ではありますが)

スト3 2ってなんだよ、と2が出た当時は話題にした。
2ndインパクトってのがいかにもあれのパクりなのも当時はリアルタイムだったので話題になった。

スト3が出た当初、ブロッキングというシステムが一部の人に受けたが、ほとんどの人がやらなかった。
スト3はあまりにも素人殺し過ぎた。まず飛べない、技出せない、適当固めも全部ブロッキングで取られる(どの技も隙が多かった)、という事で爽快感ゼロのゲームだった。
なんかこう、一手一手が抜き身の剣みたいで適当に遊べない。
好きな人は惚れこんだが、素人は凄い速度で離れていった。

当時はまだそれなりに対戦格闘がバブってた時代だが、そのさなかですらあっという間に相手がいなくなって一人用しか出来なくなった。
この外しっぷりは凄い。初代バンパイアを越える程の駄作、というのが世間の認識だっただろう。

キャラも地味だった。主人公といわれているアレックスは格闘ゲームの主人公の中の地味さではトップかもしれない。どこがどう主人公なのかさっぱり。
覇王丸の方がまだマシ。
ユンヤンはなんかぱっとしなかったし、ダッドリーは紳士だったが一部のおっさん好きにしか受けなかった。
いぶきも非常に一部の人しか受けなかったし、全般的にいぶし銀なキャラばっかだった(これは今もそうだが)。

途中からファジイの発達とオロの夜行コンボが入れる機会豊富だが即死だったりイブキの旋風キャンセルなどが見つかって酷いゲームになった。
でも真昇龍からピヨりでほとんど即死だったりもしたし、他のキャラも負けずに酷かった。
初代にありがちだが大味なゲームだった。
酷いゲームの特徴だが、CPU戦でレイプしてるのは楽しかった。
なお、私は行き付けのゲーセンから無くなる最後までオロの一人用をやっていた。

2ndはゴウキが入って小技もそこそこ強くなり、素人も戦えるゲームになった(斬空なんかで適当に飛んでてもまぁなんとかなる)。
ユリアンのエイジスのようなおもしろSAのあるキャラや待望の投げキャラ、ヒューゴも入り(アレックスは敢えてスルー)、初代に比べるとだいぶ普通の人にも出来るゲームになる。
初代に比べてゲームスピードも上がり、一切飛べない殺伐としたゲームではなくなった。
初代程には不人気では無かったが、やっぱりすぐ消えた。
これでもまだ硬派過ぎたのかもしれない。
当時、一部の人はスト3の初代と2ndは格闘史上に残る名作だと思っていたが、消えてしまっては出来ない。
初代はそれなりにやった私だが、2ndは消えるまでの一瞬しか出来なかった。
だからあんま詳しくない。

そして3rd。出た瞬間にすたれた。もう慣れた物。
2ndから比べてもだいぶ普通のゲームっぽくなってしまった上に良く分からんキャラもいっぱい増えた。
前作が好きだったのと、もう対戦格闘自体に醒めていた私は、いまいちっぽくてやらなかった。
この頃になると、そもそもに対戦相手が居なかった。
ゲーセンに人が居なかった。居ても虐殺して終わり。勝負にならない。
居てもいつも同じような奴ばっか。つまらん。
そんな時代のせいか、なんか駄作っぽいオーラを全身から放ってるせいか、すぐゲーセンから消えた。

…はずだった。
はずだったのだが、3rdが出た時はもうゲーセンで対戦格闘が廃れていて、ゲームの入れ替わりが緩慢になっていた。
ギルティやKOFの新作は出てるが、あのバブルだった頃のようにあっという間にゲーセンを占拠して古いゲームを追い出す程の勢いは無くなった。
だからZERO3やスト3 3rdは駄作でありながら残る、という感じになっていた。

そして最初は細々と、だが着実にユーザーは増えていった。

スト3シリーズの特徴として、単発の攻めによる、攻守のやりとりの分かりやすさ、というのがある。
強い連携で固めていく、というキャラがいないので、素人でも少し慣れると見ていてどういう対戦が行われているのかがわかる。
勝負どころではカコンっとブロッキング。
起き上がりの攻防も分かりやすく、どっちが何をやって勝ったのかも分かる。
ボクシングの試合を見ているかのような、見ている楽しさがある。

私はゲーセン自体あまり行かなくなったが、たまに時間つぶしなどでゲーセンに行く機会はあった。また、対戦格闘にはうんざりだった私だが、暇潰しに横スクロールアクションなどはやっていた。ダークウォーリアーを杖だけで倒したりとか。
だからゲーセンに入る事自体はあった。
ゲーセンの為に家を出る事は無くなったが、何かの目的のついでに寄る事はあったのだ。

そんな時にちょっとした時間の空きなどで、3rdの試合を見る事が多かった。
北斗の拳やギルティを見る事もあったしハパ2見る事もあったが、たまにしかゲーセンに行かない為、毎回以前はやっていたゲームはゲーセンから消えていた(ハパ2はまだある気もするけど)
でも3rdだけはいつまでもあった。

あー、そこで手出しちゃだめだよ、とか、そこは仕込みだよ、とか思いながら見ているとこれがなかなか楽しい。
しかも、何年たってもプレイヤーが減らない、どころかだんだんと増えていく。
なんかあいつら、楽しそうだぞ?
そうやってじわじわと、プレイヤーが増えていき、ゲーセンにも対戦台が増えていった。

そしてネットの普及と共にコミュニティのような物が出来た。
3rdちゃんねるとWiki。
あとにこにこで梅のホウヨクブロが話題にもなった。
素人の友人がIRCとかでリンク見せてきたりするのを見て、おー、3rdか、懐かしいなぁ、とか思ったりもした

そんな風に目にする機会も増えてきて、注意してみると実はいまや3rdはどこのゲーセンにもあり、対戦が行われている。
お、対戦相手がいるのか。ちょっとやっていみようかな?という感じで私も現役復帰してみた。

スト3はそんな訳で、出た当初の話題性とかとは全く違う形で今流行っているものだ。
好きな人間がずっとプレイし続けている事で、仲間が集まってきて、プレイヤーが増えていった。
好きな人間がプレイを続けているゲームなら他にもある。
新サムだっているしセイバーだっている。
でも、増えていったゲームって実は3rdだけなんじゃないかな(スパ2Xも増えていったが、あれは戻っていった、というのが正しい)

対戦格闘は量産されて、たくさんのゲームが出ては消えた。
そんな中で最後にプレイヤーが選んだのがとっつきやすさよりもやり込む事を優先したスト3シリーズだった、というのは、ちょっとゲーマーの私としては誇らしい。
プレイヤーが選んだ、という表現がまさに正しい。それ以外の全てが初期の頃このゲームを見捨てていたのだから。
対戦格闘の時代は終わってしまったが、最後がこの奇跡のような現象で、それの中心がスト3の3rdだった、というのは素敵だ。
そして3rdは、やりこんでみるとまさにそのユーザーの愛にこたえる出来だ。
発売当初、すぐに気づく楽しさのような物は無い。
でも7年立っても東京の片隅で、毎日ドラマを生むような、そんな凄いゲームだ。

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空気を読まずにスト3の話をする への4件のフィードバック

  1. Unknown より:

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  2. Unknown より:

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